子どもを作らない選択
子どもがいない夫婦の一生って、どんなだろう?仕事関係の方で、そのようなご夫婦の方はいらっしゃるが、みなさんに共通しているのは互いの仕事が忙しいこと。
そして、それぞれの人間関係、共通している人間関係、どれも楽しくて充実していることだ。
20代のときに結婚していて、子どもを産める体だった女性の方がいて、その方はまもなく還暦を迎える。
ご主人と二人暮らしていて、高層マンションで広々と過ごしている。
花火大会の鑑賞パーティーや、暑気払いなどをそのマンションで開催していただき、私もお呼ばれしたり、お手伝いに行った。
そのときに、「子どもがいない夫婦」へ憧れが生まれた。
互いにやりたいことが違っていて、でも二人で一緒にやり遂げたいこともあって、とにかく忙しそうだ。
子どもが熱を出したから病院に行ってとか、運動会に行ってとか、それが結婚した後の夫婦の楽しみとばかり思っていたが、夫婦にはそれぞれの暮らし方や生き方があるんだと学ばされた。
一方で、私の母は、私と姉を産んでよかったと今でも言っている。
父と離婚するときに心も体も疲弊している様子を見るのは辛かった。
仕事が忙しく私たちに当たることもよくあったので、しばしば衝突した。
それでも、家のことをすべてやり遂げる私たちを見て、「産んで良かった。しかも女の子で良かった」と心から思っているようだ。
世の中には、子どもが欲しくてもできない体質の方もいらっしゃる。
その方たちは、夫婦二人での生き方を模索して、見つけるまでに心が疲れてしまうかもしれない。
人は人、うちはうち。
そんな暮らし方を私も見つけたい。