年上好きと気づいたことについて
最近気づいたのだが、私は年上が好きだ。
10歳から、もしかしたら20歳以上上でもいいかもしれない。
どうやら同年代に魅力を感じにくい体質らしい。
気になる人気になる人が、ほとんど若くない。
自分より年上が好きな人というのは、よく自分の親に近いもの、もしくはなかったものを求めるというコンプレックス的な話をよく聞く。
が、断言しよう。
それはないのだ。
親はあくまで親である。
これももちろん、あくまで自分においては、ということではあるが。
年上が好き、とか年下が好き、もちろん同年代が好きということについても共通して言えることだが、好きになるには多分にその人の育ったバックグラウンドが要素として存在すると思う。
その人個人を形成した時代の流れ、のようなもの。
例えば団塊の世代ならば、その時代を生きた人には共通するバイタリティがあるだろうし、私と同年代の人間にはやはりどこか同じにおいがある。
誰かに惹かれるということの中には、その人を作った時代の特徴に惹かれる、という要素もあるはずだ。
私が惹かれるのは、日本が明るかった時代に青春を過ごしてきた人だ。
その時代の人は、それぞれが強いこだわりを持って生きているように見える。
何か譲れないものというような。
言い方を換えれば、ものすごく格好つけている。
それはある意味私たちの年代から見ればおかしな部分でもあるのだが、自分にはないものに興味を引かれる。
だから、ついついそういう人を好きになってしまう傾向があるのだ。
年下が好きな人は、きっとその人たちの雰囲気が自分に合うのだろう。
ただ、年上にせよ年下にせよ、結局は自分が育った時代とのギャップがありすぎて、うまくいく気はしないのだ。
結局のところ、気心が知れた同年代というのは、理論的には一番うまくいきそうな気はする。
しかし残念なことに、私は同年代に興味がないが、同年代の相手も私に興味がないのである。