お金のパワー

最近やっと、商品の価値にあっていれば少々高くても構わない、と思えるようになりました。
洋服、食品、サービス、なんでもそうですが、考えが変わってきたことは生活にゆとりが生まれたからだと思います。
洋服は百貨店で買ったり、ファストファッションで買ったりと、価格帯にこだわらずに買い物にでかけます。

夏が近くなり、カゴバッグやビーズで編んだ小物がたくさん売られていますが、ファストファッションのお店で2000円で売られている凝った小物は一体いくらで作っているのか。
毎回気になります。

作られているのは、中国やベトナム、シンガポールなどですが、これを編んだ人はちゃんと暮らせているの?と心配になるのです。
先進国で生きていて、それを考えだすと何も手に取れません。

百貨店では同じような物が、10000円以上します。
でも、作られているのは同じようにアジア諸国です。
糸目をじっくりと見ながら、これをどんな気持ちで…。
と考えこんでしまいます。

コーヒーやチョコレートで考えが浸透してきたフェアトレードも、衣服関係ではまだまだです。
バングラデシュで作られる革製品のフェアトレードを扱うお店がありますが、敷居が高くて気軽に見ることができません。
値段ではなく、敷居の高さをなぜか感じます。

理由はよく分かりませんが、私はそう感じます。
すべてフェアトレード製品で買い揃えることができて、先進国で暮らす人が皆そうなれば、世界の不均衡は変わる。
それが正解だと誰もが分かっているのに、実践できない。

このジレンマ、私が生きている間に解消されないような気がする。
なんだかもどかしい気持ちでいっぱいです。