夫婦をねぎらう
劇団に所属している友人の公演を観にいったときのこと。
子供が2人いる友人は、しばらく芝居から離れていたが、助っ人として出演することになり、一ヶ月前からかなりバタバタしていた。
そんな様子に実家のお母さんは、好きなことをやるためにまた預けて!こっても大変なのよ!と怒られたそうだ。
お姉さんが面倒を見たり、旦那さんが保育園に迎えにいったりと家族にずいぶん助けられたようだ。
旦那さんは忙しい人で帰宅が遅い。
それを切り上げて迎えにいってくれたり、朝は着替えさせたりと手伝ってくれたそうで、頭が上がらないと言っていた。
そんな友人の公演に行くときに、ビールを買っていった。
ビールが好きな友達は授乳が終わってからあまりゆっくり晩酌していないと言っていた。
旦那さんもビールが好きだが、家計を考えて発泡酒でも良いよと言ってくれているんだとか。
謙虚で優しい旦那さんが支えてくれたからこそ、出演できた。
そんな旦那さんをねぎらいなさいよ、という意味も込めて夫婦で打ち上げしてね、とメッセージを添えた。
公演の夜、早く子供を寝せてから、自分もクタクタだったが久しぶりに乾杯したそうだ。
乾杯している様子を写真にとって送ってくれた。
「正直誰が助けてくれてるとか忘れかけてたけど、メッセージに”夫婦で打ち上げ”と書いてあるのを見て、ハッとしたよ。
ありがとう」と言ってくれて、こちらもすごく嬉しかった。
手土産、差し入れなどを買うのが好きだが、一緒に添えるメッセージにもこだわりたい。
あちらが気を遣わないように、誰かと食べてもらうために贈ります、と添えることで、贈った私のことよりもその誰かのことを考えてくれるので、後日話を聞いて嬉しくなるのである。