喧嘩の仕方でわかる相性
他人同士が付き合う以上、相性というのは非常に重要である。
相性が合わない相手と結婚すると後々やっかいだ。
けれど、その相性というのはもちろん、性格が合うとか趣味が合うとか、そういうこともあると思うが、経験上最も死活問題なのが喧嘩の仕方の相性だ。
喧嘩というのは、個々人の人間性が一番発揮される。
黙ってしまう人とか、手を上げる人とか、それはもう色々パターンがあると思うが、私の場合最も恐怖を感じるのが、理詰めで怒ってくる人だ。
理屈を言ってくる人というのは、あまり激昂したりはしない。
まるで静かな沼のように、怒りを底のほうにたたえている。
そして、人の一番弱いところをえぐるのである。
きっと、ものすごく頭の良い、もしくは頭の回転の良い人がこのタイプだ。
私はこういう時うまい事を言うことができず、相手に反論されて太刀打ちできないので、結局黙ってしまう。
そして、黙っていることに関してまた理屈で責められる。
この時の気分というのは、ちょうど予習をしていかないで授業中先生にあてられて、答えられない上みんなの前で侮辱される、といった心境に近い。
これが何度も積み重なっていくと、普段の会話の中でも、下手なことを言うとまた喧嘩になって怒られると思う。
それを回避するために当たり障りのないことだけを言うようになる。
そして、気持ちがすれ違って別れる。
その別れ話のときにもまた泥沼で…といった負のスパイラルに陥ること必至である。
だから、一個人の意見としては、一度喧嘩してみないとお互いの相性は分からない、ということである。
最初の喧嘩で全く合わなければ、早めに手を打ったほうが傷は浅いだろうと思っている。
逆に、お互いに言いたいことを言えて、なおかつそのおかげで絆が深まる、という喧嘩ができれば相性抜群。
すぐにでも結婚したいところだ。